写真好きの目線で奥駿河の魅力を伝える 「omusubi」

ライター:えみ@ぬまつー えみ@ぬまつー
カメラ



物を見る目線。
それは、一見みんな同じようで、実はかなり違うのかもしれない。
往々にして、そこには”何を見たいか”という心理的な要因が関わっている。そう考えると、目の前に見えている世界というのは、なんて曖昧なものなんだろう。

今回紹介するのは、地域の魅力を「写真好き」の目線で発信している「OKUSURUGA BOARD」の活動拠点「omusubi」。


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内浦三津に明治時代に建てられ、かつては郵便局や電話の交換所など地域の発信拠点としても利用されていた場所。長い年月を隔て使われなくなっていたところを簡単なリノベーションをし生まれ変わったomusubi。OKUSURUGA BOARDの活動拠点であり、奥駿河と人を、これまでとこれからをむずぶ場所にしたいとギャラリーや交流スペースとして活用している。

※奥駿河とは・・・駿河湾の奥、伊豆半島の付けねらへん。

「私の趣味の一つで、写真を撮るのが好きなのですが、この周辺は撮ってて楽しいんですよ。ここには街にないものがたくさんあるんです。海は青いし、山も近い、農業や漁業の暮らしが見える町並みや、先の見通せない少し曲がった道、歴史を感じる伊豆石の石垣や石蔵、小さいけれど昔からある神社やお寺など。今ではあまり見ることができなくなった、自然と人との暮らしの歩みが感じられるこの地域は、写真好きの視点から見て魅力的なんです。そんな魅力を写真好きな人たちと共有できたらと思っています」


と話してくれたのは、OKUSURUGA BOARD主宰の齋さん。


齋さん


普段は、コンサルタント会社の営業を務めるかたわら、omusubiで不定期にギャラリー展示やお茶会などを企画している。

「仕事では道路や公園の設計などハード面を主に扱っているのですが、OKURUSUGA BOARDでは人が来る仕組みなどソフト面をつくり、地域の活性化に繋げられたらと考えています」

”奥駿河湾日曜市”や”奥駿河湾花火大会”など、地元の人たちは「奥駿河」という言葉に親しみを持っていたので、そのワードをつかい、地域に新しいイメージを作りたいと考えた。そこで、2017年に仲間と共に「OKUSURUGA BOARD」を立ち上げ、奥駿河の景色を写真に収めてきた。そして昨年秋頃から「omusubi」を使い、人と人をむすぶ場所づくりをスタート。現在、地域の協力者を募り、さらにおもしろい仕掛けができればと考えている。


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「omusubiでは、奥駿河および周辺に住むアーティストの展示を不定期で開催していきたいと思っています。本来ならば4月に初の個展を開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け延期となり、秋の開催に向け準備をしているところです。今後の状況にもよりますが、開催の有無については各SNSでお知らせします。楽しみにしていてください」 それぞれの視点でとらえる地域の魅力。
人はそれぞれ違うファインダーを通して世界を見ているから、その感覚を完全に他人と共有することは不可能だ。

でも、”写真”という技術は、自分とは違う目線を通してみた世界を再現することができる不思議な道具。

私たちが普段見慣れている場所でも、”写真好きの目線”を通してみた景色はまったく違うものが見えるのかもしれない。そして、それらは私たちがいつも見ている景色をガラリと変えてしまう可能性もあるのかもしれないと、お話を聞いていて感じた。

ぜひ、あなたもomusubiでそんな感覚を楽しんでみては?

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omusubi

内浦三津130

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