【沼津の地下道】その8 旧内浦小学校前、地域密着のコンパクト地下道!(沼津市内浦三津)

ライター:のんべえ@ぬまつー のんべえ@ぬまつー
どうも、のんべえです。

もうすぐ8月も終わりですが、毎日暑いですね。
沼津市の公立小中学校は、8月25日が2学期の始業式だったようです。
いつから2学期の始まりが9月1日じゃなくなったのかなあ。
昭和は遠くなりにけり…。

さて本題。
シリーズ「沼津の地下道」その8です。
【過去の沼津の地下道シリーズはこの記事の末尾から】

河津桜の季節におそらく沼津最南の地下道についてレポートしました。

地下道ってでっかい道路にしかないもんだと思ってましたが、あるんですねえ。

そしたら、ぬまつーtwitter(当時。現在はX。ぬまつーエックスってなんかカッコいい(笑))に「旧内浦小学校の前にも地下道ありますよ!」との情報をいただきました。

昨日見に行ってきたのでレポートいたします!

旧内浦小学校の場所は、内浦三津から伊豆長岡に向かう県道沿い。


三津三差路交差点から歩いてみます。
IMG_5408

IMG_5465

小学校に通う気分で、交通ルールどおり右側通行
IMG_5463

ゆるやかな坂道を700mほど歩くと…
IMG_5455

旧内浦小学校の校門が見えました!
IMG_5439

ご覧のとおり、校門前には横断歩道がありません。
IMG_5426

坂道だし、車も多いのでこの道を小学生が横断するのは確かに危ない。
道路の向こう側には地下道の出口らしきものが見えます。
IMG_5441

入口はどこだ…?
電柱の陰にありました!
IMG_5447

IMG_5448

今まで見てきた地下道の中で最も目立たない入口(笑)。
背面の山と一体化してる。
IMG_5316

さっそく降りてみましょう。
これまでの地下道と比べると、階段の幅も狭め。
IMG_5319

手を広げれば両側の壁に届きます。
18段下ると通路につきます。
IMG_5323

地上の道幅が狭いので、通路も短めですね。
砂や落ち葉はお盆休み前後の大雨の影響でしょうか。
IMG_5326

14~15歩で向こう側に着けます。
短い通路なんですが、目を引くのが壁一面の絵!
往時の児童たちが描いたと思われる絵があって、すごくいい雰囲気。
山側(坂の上側)には色とりどりのお花
IMG_5335

そして海側には船!
IMG_5330

IMG_5327

さすが内浦。
特に漁船が丁寧に緻密に描かれてる。
子どもたちが海と漁業に誇りを感じていることが伝わってきます。

で、つきあたりの絵でみんなお勉強モードになってたんだろうな(笑)。
IMG_5339

反対側のつきあたりは放課後モードの楽しい絵。
IMG_5332

さて、地上に出てみましょう。
こっち側の階段は坂道の上り側と下り側両方にあります。
学校は下り側。
IMG_5342

17段上ると地上です。
IMG_5345

入口は2つあるけど、屋根や壁は一体でした。
IMG_5357

改めて旧内浦小学校の外観。
IMG_5353

2021年3月に147年の歴史に幕を降ろし閉校しました。
今、内浦地区の小学生は長井崎小中一貫学校に通っています。

地下道に戻って、今度は坂の上側の階段を上ってみます。
IMG_5363

こちらは22.5段で地上に到達。
最後の1段が0.5って感じでしょ?
IMG_5371

民家へ続く道。小学校のグラウンドも見えます。
IMG_5373

グラウンドの木陰に百葉箱が残ってた。
IMG_5374
みんな百葉箱って知ってる?

少し坂道を上ると、内浦小学校のプール跡が見えました。
IMG_5306
なんでも今、ここでは海ぶどうの養殖が行われているらしい!

さらに上には内浦地区センターがあります。
IMG_5405

この道、県道130号は伊豆長岡三津線というそうです。
IMG_5416

さらに上っていくと伊豆の国市につながります。
ちなみに今は立入禁止ですが、古い道には伊豆最古のトンネル旧三津坂隧道が残っていて、ぬまづの宝100選にも選ばれています。


さて今回の地下道。
階段の幅、段数、通路の長さなど今までで一番コンパクト
IMG_5389

でも壁の絵から愛される地下道だったことがわかります。
IMG_5327

地域密着地下道、大事にしていきたいですね。

旧内浦小学校の校舎ですが、現在沼津御用邸記念公園内にある歴史民俗資料館をここに移転する構想があるようです。

今は通る人が少なくなってしまった地下道に、子どもたちの声が帰ってくる日も近いかもしれません。


過去の「沼津の地下道」シリーズ














インスタ インスタ インスタ
ライター:のんべえ@ぬまつー のんべえ@ぬまつー