古墳でセンチメンタル【神明塚古墳】
今年は梅雨が長引き、毎日雨、雨、雨で嫌になってしまいます。
と思っていたら、先週、久しぶりに青空を拝むことができたので、車で市内を観光してきました。その際に出会った、地域の人に愛される特別な場所を今回ご紹介します。
突然ですが、皆さんは沼津に古墳がある事をご存じですか?
実は沼津には14基もの古墳があります。今回はそのうちのひとつ、神明塚古墳へ行ってきたのでご紹介します。神明塚古墳は前方後円墳という種類に分類される古墳です。「前方後円墳」、教科書で一度は聞いたことがある名前ですよね。
ちょっとわかりにくいですが、写真奥側の土が盛り上がっている所が後円部、手前側が前方部になります。
古墳の西側にある解説板。
昭和23年に前方後円墳ということが確認されているそう。全長約53メートル、「後円」部径約37メートル、「後円」部高さ約6メートル、「前方」部約23.5メートル。平成15年度の調査によって見つかった土器から、3世紀後半に作られたものだと推測できるようです。ちなみに3世紀後半は弥生時代の次の時代になります。具体的に時代に表すと、すごい昔のものである実感が湧きますね。
解説板の南側に後円部頂に続く石階段が続いています。夏は階段の両脇を木々が生い茂り、ジブリ作品のような雰囲気を演出してくれています。
階段を上ると目の前に見えるのが神明社です(現在は改修中で、足場が組まれていました汗)。
神明塚古墳という名前は、後円部頂に神明社が鎮座していることが由来だそうです。
さらに古墳の南側には小さな公園があります。
少しですが遊具もあり、意外と地元の子供たちにも人気があるようです。周りが木々に囲まれ、細い路地の先にある事から、内緒で付き合っている中高生カップルの待ち合わせ場所にも使われるみたいです。甘酸っぱいですね。
神明塚古墳の学生エピソードをついでにもう一つ。
大きい声では言えませんが、神明塚古墳にはたくさんのタイムカプセルが埋められているんだとか。中高生が卒業式後によく埋めに来るみたいです。
今回神明塚古墳の存在を教えてくれたこの女性は、自分が埋めたカプセルをまだ取り出していないみたい。埋めたのは10年以上前らしいので、そろそろ取り出してみてもいいかもしれませんね。
ご年配の方のお散歩コースや、子供が元気いっぱい遊ぶ場所、学生の待ち合わせ場所等、たくさんの用途で利用され、愛されている神明塚古墳。ぜひ一度訪れてみてはいかがですか。