大岡自由が丘の住宅街に佇む姫の家食堂。
外観からして昭和の雰囲気が残る、美味しくて安くてボリューム満点のザ・まちの食堂。
多くの人に愛されてきたお店ですが、5月31日をもって閉店されました。
過去に昼食を食べに行ったことはありましたが、のんべえには果たせていない望みがありました。
それは昼酒。マタ酒カ。
姫の家さんに行くと、平日・休日問わず近所の常連さんがいつも楽しそうに昼酒してるんですよ。
店に入ると「オウ、やってるな」なんてあいさつして、相席して料理もシェアして。
愛されてる店なんだなあといつも思ってました。
仲間に入れないまでも、雰囲気を一緒に味わいたい!
ということで行ってきましたよ、閉店前のとある日曜日に。
12時前に入店したけど、店内は満員。
昼なのに、ほとんどのお客さんが飲んでます(笑)。
それも高齢のご夫婦とか、息子(といっても結構なご年配)と一緒に来てるおばあちゃんとかで、みんな仲良さそうでうらやましい。
前のお客さんが帰ったあとの4人テーブルに一人で着席。
店内。
見てください、この壁! 毎回、何を食べようか悩んじゃうんですよねえ。
閉店のお知らせは店内のみでした。
ビールはセルフサービスです。念願の姫の家での昼酒!
ビールを持ってテーブルに戻ると、お通し?サービス?の野菜天ぷら。
チビチビ飲みながら常連さんの会話を聞いていると、姫の家さんは50年以上この地で営業されてきたそう。
何十年も通ってる、なんて声もあちこちから聞こえました。
ポテトサラダを単品で注文。飲んでたら常連さんと思しきご夫婦が来店して、相席することに。
いいですねえ、この展開。
ご夫婦も、毎週のように日曜日を姫の家さんで過ごすそうです。
焼きナスと冷奴をアテにビールを飲むご夫婦と閉店を惜しんだり、世間話をしたりしていると、メインの焼肉定食が到着。
飾り気のない、素朴な定食。小鉢がうれしいですね。
ちなみにご飯は軽めに盛っていただいてます(笑)。
食べてる間も、新しいお客さんがひっきりなしに入ってきます。
常連さんの邪魔にならないよう、定食を完食し、相席のご夫婦にお礼を言って退店したことでしたよ。
ご近所の社交場のようだった名店が静かに暖簾を降ろされました。
長い間ありがとうございました。